実行力
・無限実行と有言無実行
そしてもう1つ
僕の「有言実行」
ある日のお酒の席だった
こんな席での会話だから適当に聞き流せば良かったけど
お茶しか飲まない僕にとっては
「酒を飲んだ勢い」なんてわからなかった
ちょうどバンジージャンプが海外で流行った頃の話
まだ日本には体験できるところはなかった
1人がオーストラリアで体験してきたという話を聞き
もっと高いところからジャンプしたら気持ちがいいだろうと話になった
そしてその席に居合わせた中から僕を含めて3人が
「スカイダイビングをしよう」と盛り上がった
各自スクールに入って体験をした後に
一緒にジャンプしようという計画
それから1ヶ月後
スクールに入って始めたのは僕だけだった
「え?本当にやってるの?」と.....
どうせ始めるならばインストラクターと共に体験するのではなくて
1人で飛び降りたかった
スクールに入ったのがちょうど今頃の季節
待っていたのはインストラクターではなく
「教官」だった
そう...某自衛隊パラシュート部隊 教官OBたちがインストラクター
土・日・祝日のみ
スクールが開校訓練が実施
ほとんど休むことなく朝の9時から夕方5時まで毎週毎週通って
冬が来て 春が来て 秋が来て 冬が来て
1年3ヶ月が過ぎた2月の寒い時期にやっとで卒業だった
そして念願のスカイダイビングが実際に始まった
確かに気持ちがいい...というか凍りそう
確かに360度の大パノラマ
だけど僕はもう1年3ヶ月で燃え尽きてしまったんだ
地上でもう力尽きてしまったんだ
それでもボチボチと続けていこうとは思ったけれど...
ある日1通の手紙が届いた
「地上訓練生の為に助教官として週末来て欲しい」
ごめんなさい 教官と助教官
僕はもう訓練は勘弁して下さい(T△T)
戦地には志願して行かないと思うのです
電線に引っかかった場合とか森林に降下した場合とか もういいんです
それから僕は空を離れて海でダイビングをして頭を冷やした(苦笑)
by蒼月兎