小学校の高学年だったと思います。ギターを習っていました。
従姉の影響で洋楽を聴くようになり、どうにもこうにもあのギターとやらを弾けるようになりたかったのです。
ギュイーンって大音量で弾いてみたかったのです。
それまで体を動かす習い事ばかり(水泳、器械体操、剣道など)していたので文科系(?)の習い事をしたいという相談は少し気がひけたのですが、水泳と引き換えに習う約束を取り付けました。
で、母親と申し込みに行ったのです。ギター教室。
教室について、先生と挨拶をしたわけですが、なんだか感じが違うんです。物静かで優しそうな先生はいいのですが、何か引っかかるんです。
道具は何も持っていないので、一そろい買うことにしました。譜面と、足を置く台みたいなヤツ、それから肝心のギター。
気付くの遅いんですが、そのギターは僕の想像していたものと違ってちょっと分厚かったです。ギュイーンの棒も付いてませんでした。
しかも、アンプにつなぐコードをつけるジャックもありません。ストラップをとめるお尻のフックすらありませんでした。
だから、最初に習ったギターの曲はレッドツェッペリンの「移民の歌」や、「ロックンロール」、まして、「天国への階段」ですらなく
「禁じられた遊び」だったのです(涙
aqui